明子館長の佐賀発見!#15
第15回 夏 遊んで学んで地球を探究! 2026年7月19日
夏の企画展「ウーたんゲームス -地球編-」が始まりました!
今年も、《ゆめぎんが》の地球班を中心としたスタッフが日夜準備を重ねてきた手作りの装置が、科学館いっぱいに並びました。
夏休み、たくさんの親子連れが、この夏の企画展を目指してやってきてくれます。
完成された企画展を見て思ったこと。
《ゆめぎんが》の受付をすませると、目の前はゲームボックスが並ぶ大ゲームセンター!
ゲームの種類は25種類、全部で60台ものゲームが並びます。同じゲームを3台ずつ用意しているものも多く、長い列にならずに楽しめるよう工夫されています。スタッフの優しい配慮ですね。
ゲームは、小さい子が手探りで遊べるものから、300インチの巨大スクリーンを使ったウーたんのコンペイトウ・キャッチなど、おとなも夢中になるものまで、どこから手をつけようか迷います。
しかも、デジタルのゲームは、これまで学芸員のスタッフが自らコーディングしていたところ、最近はAIも活用しながら、ゲームづくりもさらに進化しているようです。
一方で、白木で作られたゲーム台には自然のぬくもりがあり、なんだかほっこりします。これ、《ゆめぎんが》ならではの科学と自然の融合ですね。スタッフは木枠の切り出しからやっています。
そして、ゲームとゲームの合間には、地球の科学的な勉強もできる工夫がたっぷり。ちょっとご紹介すると。
・動き続ける大地
・地球の内部構造
・鉱物の性質
・南極ってどんなところ?
・地球が生み出す四季
・空で起こる不思議
・雷スイッチ
などなど
難しく見える説明も、ゲームで楽しんだあとに見たらきっとわかりやすい。地球班だけでなく、宇宙班も佐賀班のメンバーも一緒になって考え、解説を作ってくれました。
この工夫、思わず「う~む、さすが!」と感心してしまいました。明子館長、今回一番のお気に入りです。
そして近年、《ゆめぎんが》のスタッフと強力なタッグを組んでくださっている、世界的にも有名なオートマタ(西洋からくり人形)作家の、原田和明さんご夫妻の作品もたくさん並んでいます。さすがの出来栄えですね。夏休み中、ご夫妻は武雄市に滞在して、来館するみなさんと一緒に遊んでくれるそう。なんて楽しい!
からくり人形作家・原田さんご夫妻と、
《ゆめぎんが》マスコットキャラクターのウーたん
からくり人形といえば、江戸時代に始まった日本の最初の科学技術と言われ、東京上野の国立科学博物館(科博)に展示されている、茶運び人形を思い出します。
茶運び人形は、木製のからくり人形です。ゼンマイとカムの仕組みだけで、お茶を運び、向きを変え、戻っていく。その精巧さには今見ても驚かされます。
日本のロケットも精巧なモノづくりの結晶ですが、1994年にアメリカからの技術に頼らず、純国産のH-Ⅱロケットが打ち上げに成功したとき、科博の研究者が、「日本の産業モノづくりは、からくり人形に始まり、H-Ⅱロケットで集大成した」と言っていたことが、心に残っています。
ゲームを夢中で楽しむ子どもたちの姿を見ながら、その奥には、江戸時代から受け継がれてきた日本のものづくりの心が流れているのかもしれない――そんなことを思った、企画展初日でした。
みなさん、たっぷり時間をかけて《ゆめぎんが》に遊びにきてください!

茶運び人形(動作復元模型)収蔵:国立科学博物館
追伸:
今年の夏は、《ゆめぎんが》が春に行った企画展「ビーコロ」も、JAXA筑波宇宙センター近くの「つくばエキスポセンター」に登場します。佐賀まで来るのが難しい方はぜひ訪れてみてください。
佐賀県立宇宙科学館
館長 鈴木 明子
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□ 原田和明/二象舎
□ からくりコロコロ -ころがる力のひみつ-/つくばエキスポセンター
https://www.expocenter.or.jp/event/detail/id=5116
□ 茶運び人形/国立科学博物館・理工電子資料館
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/past_parmanent/rikou/computer/karakuripuppet.html

