明子館長の佐賀発見!#11
第10回 マジックアワー 天空が魔法にかかった佐賀発見! 2026年3月18日

有明海・大魚神社の海中鳥居
有明海に面した太良町栄町にある大魚神社(おおうおじんじゃ)の3つの鳥居は、有明海の干満(最大約6m!)によってその姿は海に現れたり、足元を隠したり。
一日二度、まるで呼吸をするように表情を変えるこの場所は、佐賀でも屈指の“映えスポット”です。
日本の海中鳥居といえば、広島県の厳島神社、滋賀県琵琶湖の白髭神社、宮崎県の青島神社など有名ですが、3つの鳥居が連なり海へ伸びていく風景は、ここ大魚神社ならでは、ではないでしょうか。
マジックアワー、天空が魔法にかかった、佐賀の朝

太良町 大魚神社の海中鳥居
今から1年前の2025年2月。
私は朝4時に起き、現地に向かいました。
一緒に行ったのはNHKエデュケーショナルのプロデューサー、ディレクターとカメラマンさん(正確にはカメラレディー!)。

冬の暗闇の中、1時間以上待つと、あたりがぼや~っと青白くなります。遠くには雲仙・普賢岳。その向こうから太陽が昇ってきます。
私たちのほかには誰もいない海岸、海と空の境界が溶けるような世界が、やがてわずかに丸みを帯びた淡いピンクと白に染まっていきます。
夕焼けよりもほんわりした優しい“朝だけのグラデーション”。
思わずため息がこぼれました。
やがて、輪郭のくっきりとした太陽が昇り、海中鳥居へとまっすぐ伸びる光の道が現れます。雲仙の方向には、早朝を走る車の灯りも。
太陽と地球が織りなす、壮大な天空ショー、それが有明海の「朝のマジックアワーです」。
潮の満ちた海面を背景にした大魚神社の海中鳥居は、なんとも幻想的。「早起きしてよかった」と心からそう思えた瞬間でした。

実はこの体験、《ゆめぎんが》のプラネタリウム番組制作のためのロケハンでした。
「これは間違いなくいい!」と全員一致で決まり、本番の撮影は5月のゴールデンウィーク明けに行いました。
こんなシーンが佐賀の人は日常的にある。本当にすばらしいことだと思います。
女優の和久井映見さんの語りと、ピアニスト・作曲家の川上ミネさんの音楽で紡ぐ、
「マジックアワー 天空が魔法にかかるとき<佐賀スペシャルエディション>」は、3月20日から佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》のプラネタリウムで公開します。
朝が少し苦手な方も、ぜひ全天周スクリーンで味わう“やさしい奇跡の時”をお楽しみください。
佐賀県立宇宙科学館
館長 鈴木 明子
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太良町 大魚神社の海中鳥居
https://tara-kankou.jp/spot/post-18.html
マジックアワー 天空が魔法にかかるとき<佐賀スペシャルエディション>」
https://www.yumeginga.jp/index/news/_2121.html
宇宙の質問箱「干潮・満潮はどうして起こるのですか?」国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/moon/moon04.html
太良町の干潮・満潮時刻 気象庁
気象庁 | 潮汐・海面水位のデータ 潮位表 大浦(OURA)

