明子館長の佐賀発見!#3

第3回 佐賀県武雄市の保養村に《ゆめぎんが》あり!  2025年2月19日

佐賀県武雄市武雄町永島16351(保養村内)

佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》の所在地です。

武雄市の位置は、「頭を右にして横たわるゴジラ」のしっぽの付け根のあたりですね。

そして、この保養村という響きに私はピピっと反応してしまいます。

 

みなさんは、保養村と聞いて何をイメージしますか?

昭和の香りのするようなひなびた温泉地?

古い宿泊施設に併設された療養所?

 

なんとなくレトロな響きからそんなふうに思う人もいるかもしれませんが、

県外からやってくると、武雄の保養村はちょっとびっくりするような空間なんです。

 

まず、緑が豊かです。宇宙科学館空撮

春は桜が見事です。

池ノ内湖という大きな人工池があり、白鳥のボートが浮かんでいます。

夜には星がきれいです。

ふむふむ。日本全国どこにでもあるような自然の風景では?

そう思うかもしれません。

でも、近づいていくと、そこに忽然(こつぜん)と

宇宙から舞い降りてきたかのごとくそびえ立つ巨大な宇宙船、

いや、宇宙科学館が現れます。

初めて見ると、ここはどこ?あなたはだれ?

と思わずつぶやいてしまう(^^)

 

この科学館、大きさもさることながら、その形もユニークです。


ドローンを飛ばして空から見てみましょう。  

 宇宙科学館空撮

 地上からみると宇宙船のように見える建物が上から見ると、なんと!アンモナイトの形に見えます。

さらに、オウムガイにも見えそうです。


恐竜やアンモナイトが活躍した時代の次の時代、新生代の古第三紀に生息していたオウムガイは、今も地球上の主に熱帯地域で生きている生き物です。

《ゆめぎんが》の佐賀発見ゾーンでは、佐賀で発見された日本最大級のヨコヤマオウムガイの化石を見ることができます。

 当時の佐賀にはこのオウムガイが生きていたのでしょうね。

 

そして、右側の大きな球体は地球、中はプラネタリウム。

その左下に見える小さな球体は月、いくつもの望遠鏡をそなえた天文台です。

《ゆめぎんが》の地球と月は、本物の地球と月のおよそ50万分の1のサイズで同じように配置されています。

 

武雄市の保養村は、

宇宙、地球、佐賀の魅力がギュッと集まった唯一無二の場所です。

 

佐賀県立宇宙科学館

館長 鈴木 明子