春らんまんのこのごろ、春と言えば「春はあけぼの」を思い出す方もいらっしゃると思います。清少納言の随筆「枕草子」の冒頭部分で、春は夜明けの時間が最も趣があって素晴らしいと、これからどんな話が始まるのか読者を引きつける印象的な書き出しです。
「枕草子」には「星は すばる 彦星 ゆふづつ よばひ星 すこしをかし 尾だになからましかば まいて」という章もあり、清少納言が趣のあると感じた天体が四つ紹介されています。
その天体は順に、すばる(おうし座・プレアデス星団)、彦星(わし座・一等星アルタイル)、ゆふづつ(宵の明星・金星)、よばひ星(一般的に流星といわれる)となります。
日没後の西の空でひときわ明るく輝く星は「ゆふづつ」と呼ばれる宵の明星・金星です。金星は8月中旬ごろまで宵の明星として楽しめます。肉眼では点に見えますが、望遠鏡では月のように欠けて見えます。
これからしばらく青空天文台(昼間の星)のワークショップでご紹介します。天候不良時は中止又は天文台施設の見学となります。
(研究交流グループ・マネージャー堤紀子)



