星を映す近代的プラネタリウムが誕生したのは、1923年のことです。ドイツの光学機器メーカー、カール・ツァイスが開発したツァイス1型は改良を重ね、25年にドイツ博物館で一般公開されました。
ツァイス1型は緯度が固定されていたためドイツの星空しか再現できませんでしたが、改良されたツァイス2型は緯度を変化させることができ、世界中の星空を再現できました。37年には大阪電気科学館に、日本初のプラネタリウムとして設置されました。
現在、日本は世界で米国に次いで2番目の設置数を誇るプラネタリウム大国です。9月20日の「宇宙の日講演会2025」では世界一大きなプラネタリウムがある名古屋市科学館から、学芸員の野田学さんを講師に招きます。
プラネタリウムの解説や天文学の普及に長年取り組んでいる野田さんに、一般公開100年を迎えたプラネタリウムの魅力をたっぷり語ってもらいます。
(研究交流グループ・木村朱里)