県立宇宙科学館は、国立科学博物館(東京)の巡回展「WHO ARE WE~観察と発見の生物学」を12月14日まで開催しています。

 国立科学博物館が標本・資料を収集する意義を伝える機会にしようと、クラウドファンディングで募った支援の一部を活用して巡回しています。

 世界屈指の動物標本コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」を中心に、同博物館の収蔵庫から選び抜かれた剝製を公開しています。

 タイトルの「観察と発見の生物学」が示すように、標本や資料の観察を通して「発見の体験」を提供します。そのため単に剝製を眺める従来型の展示とは趣を異にします。会場には複数の木製の箱が設置され、引き出しを開けると、観察や発見を促すヒントが散りばめられています。

 “声なき標本たち”を通して、動物の神秘に触れてみてください。

 (研究交流グループ・サブマネージャー伊藤辰徳)