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***泡が出てくるポンプの巻(3)***

11.次にノズルの中を覗いて見ましょう



ノズルの中には小さなプラスチック部品が入っていました。取り出すのは簡単ではありませんでしたが、歯科用のピンセットを使い取り出すことが出来ました。
右側の小さな部品が中に入っていたものです。


12.この部品を拡大しました



この部品のメッシュ(網)を通して出すことできめ細かい泡を作り出しているようですね。メッシュ部分の直径はわずかに4.5mmです。実ノ細かいメッシュ(網)です。
この部品の下側で空気と洗剤/石けんが混ざり、この細かいメッシュを通ることできめ細かい泡になるようですね。この小さな部品の下部・外側から空気が、中心部から洗剤/石けん分が供給されています。


13.以上からこのポンプの仕組みを概略的に図示してみましょう



左側が通常の状態。右側がノズル部分を下に押したときの状態です。


14.泡が出るポンプの仕組み


<<ノズルを押すと・・・>>


<1> ポンプの最下部?ではボトルとを結ぶ穴がふさがれ、同時に上から押されることでポンプ室の中のスプリングが縮まり、結果的に?の部分の弁が開きます。これにより洗剤/石鹸液を上に流す通路が出来上がりポンプ室に貯まっていた洗剤/石鹸液が上に押し上げられます。

<2> その結果、?の部分では、鋼球が上に持ち上げられ、洗剤/石鹸液がノズルに向かう通路が出来ます。

<<空気槽の部分>>


<3> 一方、ノズルが押し下げられることで、同時にポンプの中段の空気槽(黄色い部分)の下部(ピストンの下の部分?)では、空気はいったん圧縮されます。この時、空気槽の上部にはポンプの側面の細い間隙から外部の空気が取り入れられます。

<4> 空気槽の下で圧縮された空気はピストンに開けられている細い穴通って上部?に流れます。
空気槽にはすでに外からの空気が取り込まれていますので、空気槽の上の部分の空気の圧力が上昇し、もう一つの細いノズルに通じる隙間からノズル部分に送り込まれます

<5> ノズル側に送り込まれた空気はメッシュ状の部品?の部分で洗剤/石鹸液と混ざってノズルから細かい泡となって噴出します。

<6> これらが繰り返されることでノズルから泡が出ます。

「泡が出るポンプ」にもおもしろい工夫がされていますね。
ノズルを押すという一度の動作で、洗剤/石鹸液を上に押し上げるとともに、中段に設けている空気槽からノズル部分に空気を供給する工夫がされています。
どのくらいの隙間を設ければうまく泡としてノズルから出てくるかをいろいろ試しながらこの仕組みが出来上がったのではないでしょうか。
いろいろな人が考えた工夫やアイディアを見てみるのは楽しいですね。

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