ガリレオは多くの望遠鏡を製作したと言われています。しかし、ガリレオが製作したとして確認されているものはフィレンツェのガリレオ博物館(イタリア)に残されている2本の望遠鏡と1枚のレンズだけです。
当館では、世界天文年2009を記念して、この内の1本、14倍の望遠鏡を、実際にレンズを自分で研磨、製作し復元するワークショップを始めました。製作した望遠鏡を使ってガリレオが覗いた夜空を追体験するだけでなく、自分でレンズを作るという他では経験できない貴重な体験をしていただけます。
多くの方の参加をお待ちしています。

ガリレオ望遠鏡を復元するにあたり、当館ではガリレオ博物館のご協力により、ガリレオ望遠鏡の復元に必要となる仕様、外観等のデーターを入手いたしました。また、他の科学館等では例のないレンズ研磨装置(製造装置)を保有しており、ガリレオ望遠鏡に使われているレンズ仕様にあわせたレンズの研磨のための素材、研磨皿も用意しています。
望遠鏡の復元に使う鏡胴は、紙管製のものと木製のものがあります。どちらも同じ仕様のレンズをセットしますので基本的な見え方ヘ同じですが、木製の鏡胴は、レンズの固定の方法も含め本物のガリレオ望遠鏡にあわせたものになります。外観も含めて極めて精密になり、科学館等での展示物としてもお使い頂けます。紙管製のものは厚めの紙管を使用していますので極めて丈夫です。多くの人が参加する観望会でも気軽に使って頂けます。
■ワークショップは、参加希望者との日時、時間等の調整を行い適宜開催します。
■所用時間は1-2人で参加の場合で3〜4時間/回です。当館「レンズ磨き工房」でマンツーマンによりレンズの研磨および組み立てを行います。レンズ研磨には、当館の研磨装置を使いますので、当時の手磨きに比べ遥かに短い時間に精度の高いレンズを磨くことができます。